CBDオイルの塗布により皮膚がんが消失

CBDオイルの塗布により皮膚がんが消滅

- アメリカの症例報告

2022年4月、CBD(カンナビジオール)オイルの塗布により皮膚の慢性炎症病変とがんが消失した症例がアメリカの医師らにより報告されました。

診察に訪れたのは64歳の女性。左手の甲に鱗屑りんせつ紅斑こうはんを伴った皮膚の肥厚ひこう(14x10mm)が認められており、皮膚生検の結果「慢性単純性苔癬たいせん」と診断されました。

※慢性単純性苔癬たいせんとは?

皮膚が赤く平らにもり上がる病変で、強いかゆみを伴う。衣服やアクセサリーなどの刺激によりかゆみが生じ、その部分を掻くといったことを繰り返すことにより発症すると考えられている。ビダール苔癬とも呼ばれる。

この病変に対し20%のCBDを含有したエミューオイルを1日2回塗布したところ、4週間後には紅斑こうはんのみとなり、病変の治癒が認められました。

※エミューオイルとは?

オーストラリアの砂漠地帯に生息する鳥であるエミューの皮下脂肪から抽出したオイル。オーストラリアの原住民(アボリジニ)が薬の代用として使用してきた歴史があり、鎮痛作用や抗炎症作用があるとされる。TGA(豪州治療医薬品局)により医薬品として認められている。

また、彼女には有棘ゆうきょく細胞がんの既往歴がありました。

有棘ゆうきょく細胞がんとは?

皮膚の悪性腫瘍の1つで、高齢者に好発する。やけどの跡、紫外線や放射線などが誘因となり、表皮の角化細胞ががん化し発症する。病変部には紅斑、肥厚、硬化、潰瘍、ただれなどが認められる。進行すると周辺の臓器やリンパ節へと転移する。

今回の診察においても右手の甲に紅斑・鱗屑りんせつを伴った有棘細胞がんが認められていたため、これに対しても同様のCBDオイルを1日2回病変部に塗布したところ、4週間で腫瘍が完全に消失しました。また、彼女はこれまでにも有棘細胞がんに対しCBDオイルを塗布することにより、今回のように腫瘍が消失したことを報告しました。

医師らは「彼女の慢性炎症病変・腫瘍の消失はCBDによるものであると考えている」と述べる一方、これまでにこれらの病気に対するエミューオイルの有効性を検証した研究がないことについても言及しています。

皮膚にはCB1受容体CB2受容体が多く存在していることが分かっています。そしてCBDは数々の基礎研究により抗がん作用が示されていることから、CBDにより皮膚の悪性腫瘍が治癒したという可能性は十分に考えられるでしょう。

廣橋 大

精神病院に勤める現役看護師。2021年初頭より大麻使用罪造設に向けた動きが出たことをきっかけに、麻に関する情報発信をするようになる。「Smoker’s Story Project」インタビュアー。

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