スイス・バーゼルでの嗜好用大麻試験販売プログラムの開始日が延期
バーゼル市庁舎前のマルクト広場

スイス・バーゼルでの嗜好用大麻試験販売プログラムの開始日が延期

/

中央ヨーロッパの国スイスでは、研究目的で試験的に嗜好用大麻の合法販売市場を開始できるよう昨年法改正を行いました。

そして、フランス、ドイツの国境にあたる国際的な街であり、スイスでチューリッヒ、ジュネーブに次ぎ3番目に大きな都市バーゼルがスイス連邦公衆衛生局(FOPH:Federal Office of Public Health)の許可を得て、スイス国内で初めて9月15日より嗜好用大麻の販売を試験的に開始することとなっていました。

しかし、予定通りの9月15日に開始されないことが決定。延期の理由をバーゼル市保健局は「バーゼル市全域の顧客に販売される予定の大麻製品は麻薬法に基づく試験に関する条例に規定されている品質基準を僅差で満たせなかった」と発表しています。

スイスの嗜好用大麻試験販売プログラムでの大麻栽培は、スイス連邦公衆衛生局から生産許可証を取得し、1997年制定のオーガニック条例に従ってスイス国内栽培で完全にオーガニックとする必要がありますが、オーガニック栽培と認められない殺菌剤フルオピラムが0.1~0.2ppm検出されました。(日本でのフルオピラムの残留基準値はこちら

オーガニック条例に従って栽培をする場合、大量に電力を使用する室内栽培は行えず、天候や土地の土壌などの変動要因が作物に影響を与えやすくなっています。

Swissinfo「Quality issues delay sale of cannabis products in Basel pilot scheme」https://www.swissinfo.ch/eng/quality-issues-delay-sale-of-cannabis-products-in-basel-pilot-scheme/47888112

Badische Zeitung「Testverkäufe von Cannabis in Basel verzögern sich」https://www.badische-zeitung.de/testverkaeufe-von-cannabis-in-basel-verzoegern-sich–217157288.html

bz Basel「Labortests statt Drogenrausch: Pestizid verzögert legales Kiffen in Basel」https://www.bzbasel.ch/basel/basel-stadt/rauschmittel-labortests-statt-drogenrausch-pestizid-verzoegert-legales-kiffen-in-basel-ld.2342611?reduced=true

BusinessCann「Europe’s First Recreational Cannabis Pilot Study To Be Delayed After Product ‘Narrowly Failed To Meet Quality Standards’」https://businesscann.com/europes-first-recreational-cannabis-pilot-study-to-be-delayed-after-product-narrowly-failed-to-meet-quality-standards/

石井 竜馬

麻マガジン創設者兼編集長。海外の大麻企業に投資家として関わる。会社を売却し標高1,000mの山の中で井戸を掘り、湧き水と共に家族で農的暮らし。珈琲焙煎士でもある。ヨガ歴20年。

Recent Articles

香港でCBD起業家の逮捕が始まる

中華人民共和国国務院(State Council of the People’s Republic of China)が9月19日に公開したプレスリリースによると、香港特別行政区の行政長官であるジョン・リー(李家超)氏がCBDにつ...

ドイツ国民の61%が嗜好用大麻の合法化を支持

世界第4位の経済大国であり、国際的な産業の拠点でもあり、陸続きのヨーロッパに位置しているドイツ。 現在ドイツでは、ドイツ社会民主党(SPD)、自由民主党(FDP)、緑の党(B90/Grünen...