マサチューセッツ州大麻企業、4月20日を従業員の有給休暇にすると表明

米大麻企業の1社が、4月20日を従業員の有給休暇にすると表明

/

大麻を表す言葉「420」。

これに由来し、4月20日は大麻愛好家たちにとってめでたい日となっており、多くの人が大麻とともにプライスレスな時間を過ごします。

つまり、逆を言えば、大麻小売店にとっては「稼ぎ時」となる日でもあります。

そんな中、この日を敢えて従業員の「休暇」とする企業があります。

米マサチューセッツ州で大麻製品を提供するとともに、健康や幸福を増幅させるための教育にも励んでいる「テメスカル・ウェルネス(Temescal Wellness)社」は、本社、ディスペンサリー、生産施設で働く従業員に対し、4月20日を有給休暇とすることを発表しました

これについて、テメスカル・ウェルネス社の小売・顧客エンゲージメント担当ディレクターであるシアン・レイニンガー(Sian Leininger)氏は、以下のように述べています。

「4月20日は、大麻そのもの、そして日常生活で経験する健康と幸福感を高める大麻の力に対し、感謝、愛、敬意を示す日です」「私たちにとって、この日は従業員を祝う日です。彼らは情熱、知識、純粋な献身により、お客様や地域社会に対し比類ないサービスを1年中もたらしてくれています」

「私たちの会社のコアバリューの1つはウェルネスであり、それは私たちの顧客、コミュニティ、そして我が社のチーム全体のウェルネスを意味します」「4月20日は私たちにとって最も収益性の高い日の1つですが、私たちのチームでは有給休暇とすることにより、大麻とそれを取り巻くコミュニティをみんなで祝う日として、この日を盛り上げて欲しいと思っています」

テメスカル・ウェルネス社は、大麻の消費にまつわるスティグマを拭い去ることに励んでおり、今回の動きは大麻コミュニティのメンバーだけでなく、より幅広い一般の人々にとっても、この祝日を標準化するためのものとしています。

Business Wire「Massachusetts Cannabis Company the First to Declare 4/20 an Employee Holiday」https://www.businesswire.com/news/home/20230313005777/en/Massachusetts-Cannabis-Company-the-First-to-Declare-420-an-Employee-Holiday

廣橋 大

精神病院に勤める現役看護師。2021年初頭より大麻使用罪造設に向けた動きが出たことをきっかけに、麻に関する情報発信をするようになる。「Smoker’s Story Project」インタビュアー。

Recent Articles

米ケンタッキー州、医療用大麻を合法化へ

2022年末、ケンタッキー州の活動家らは州会議事堂の通路を慢性疾患患者の写真で覆い、医療用大麻合法化の実現を願うアピールを実施。今年に入り、アンディ・ベシア州知事は州議会の年頭演説で...

ユタ大学、医療用大麻研究センターを開設へ

ユタ州の州都ソルトレイクシティにある、ユタ大学(University of Utah)。ユタ大学は1850年に創立された全米でも歴史ある大学であり、現在は最先端の研究を行う総合大学となっています。そん...