ニューヨーク州、初となる嗜好用大麻の店舗販売を4時20分に開始

ニューヨーク州、初となる嗜好用大麻の店舗販売を4時20分に開始

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昨年3月31日に嗜好用大麻を合法化したニューヨーク州。それからおよそ1年9ヶ月が経過した12月29日、ニューヨーク市マンハッタン区において、ついに嗜好用大麻の初めての販売が開始されました。

一般販売が開始されたのは午後4時20分。初めての販売客となった専業主夫ケネス・ウッディン氏は、開店の4時間以上前から行列の最前列で待ち続け、ゴリラグルー(インディカ優位のハイブリット株)約7グラムをおよそ90ドルで購入しました。

ウッディン氏はかつて大麻で逮捕された経験があり、「これは歴史の一部だ」「もう犯罪者だとは思いたくない」と話しました。

一般販売は午後4時20分から開始されましたが、店舗で初めて大麻が販売されたのは午前11時45分。購入したのは、ニューヨーク州大麻管理局の最高責任者であるクリス・アレクサンダー氏でした。彼は「今日ここにいるのは名誉なこと」「大麻の禁止政策を終わらせるための戦いに、ようやく勝利したと言える」と語りました。

ニューヨーク州知事キャシー・ホーチュル氏はプレスリリースで「ニューヨークの大麻産業において歴史的節目となる」「これは始まりに過ぎず、ニューヨークで築いてきた安全で公平で包括的な業界を、全国モデルとして確固たるものにする努力を続けていくことを楽しみにしている」と表明。

さらに、ニューヨーク市長であるエリック・アダムス氏は「これは業界にとって有望なステップとなるだけでなく、過去の誤った政策により被害を受けた人々にとって新たな章の始まりを意味する」「嗜好用大麻市場は新たな雇用を生み出し、今まで十分にサービスを受けられなかったコミュニティに富を築き、税収を増加させるなど、ニューヨークの経済に多大な恩恵をもたらす可能性がある」と述べました。

今回初の嗜好用大麻の販売を行った店舗は、エイズ患者の支援やホームレス問題などに取り組む非営利団体「Housing Works」によって運営されています。

Housing worksのCEOであるチャールズ・キング氏は、この店舗を「大麻が犯罪であることにより害を被った人々のために、雇用の機会を提供するもの」としています。

ニューヨーク州は、年内に嗜好用大麻の販売店が20件オープンされると見込んでいましたが、どこも立ち上げが遅れているため、しばらくの間はHousing Worksによる店舗が唯一の販売店となりそうです。

Marijuana Moment「New York Recreational Marijuana Sales Begin, With State Official Getting First Dibs Before Public 4:20 Launch」https://www.marijuanamoment.net/new-yorks-first-legal-recreational-marijuana-shop-will-open-at-420-today-officials-announce/

CNN「New York recreational cannabis sales begin」https://edition.cnn.com/2022/12/29/us/new-york-marijuana-first-legal-sales/index.html

The New York Times「Now You Can Legally Buy Recreational Cannabis in New York」https://www.nytimes.com/2022/12/29/nyregion/ny-weed-sales.html

ABC7 New York「1st legal weed dispensary in New York opened in Greenwich Village」https://abc7ny.com/recreational-marijuana-nyc-legal-greenwich-village/12627015/

Governor Kathy Hochul「Governor Hochul Announces First Adult-Use Cannabis Retail Sales Made in New York State History」https://www.governor.ny.gov/news/governor-hochul-announces-first-adult-use-cannabis-retail-sales-made-new-york-state-history

廣橋 大

精神病院に勤める現役看護師。2021年初頭より大麻使用罪造設に向けた動きが出たことをきっかけに、麻に関する情報発信をするようになる。「Smoker’s Story Project」インタビュアー。

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