コロンビアが嗜好用大麻合法化と共にコカインの解禁を目指す

コロンビアが嗜好用大麻合法化と共にコカインの解禁を目指す

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政権交代を成し遂げた時、今までの考えとは違う政策を掲げ、推し進めるということが起き得ます。

南米の国コロンビアでは、今年5月22日に選挙が行われ、6月19日に決選投票が行われました。選挙は最終的に50.42%対47.35%と接戦となり、元ゲリラで左派のグスタボ・ペトロ(Gustavo Petro)氏がロドルフォ・エルナンデス(Rodolfo Hernández)氏に勝利。

ペトロ大統領は、コロンビアにおいて初の左派の大統領に就任。

そして、就任演説の中で最近議会に提出した嗜好用大麻の合法化法案に触れ「今こそ、麻薬戦争は失敗だったと国際社会が認めるべき時が来た」と語りました。

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大統領就任式で演説するコロンビアのグスタボ・ペトロ大統領

ペトロ大統領は、アメリカの多くの州が大麻犯罪による囚人の解放に取り組んでいることを引き合いに出し「もし嗜好用大麻を合法化するのであれば、過密状態の刑務所に投獄されている人々を刑務所から解放する時が来たのではないか」と述べています。

現在コロンビアでは、20株までの嗜好用大麻の栽培、20グラムまでの所持が非犯罪化されていますが販売や輸出入は認められていません。

また、ペトロ大統領率いる新政権は嗜好用大麻だけでなくコカインの合法市場の開始も提案しています。

麻薬担当長官のフェリペ・タスコン(Felipe Tascón)氏は、「麻薬が禁止されているかどうかで麻薬密売人のビジネスが左右されることを知っています。合法市場が存在すれば高利益率の商売ではなくなり麻薬密売もなくなります」と述べ、コカイン生産国であるコロンビア、ペルー、ボリビアを含むこの地域の多くの主要政府が左派に率いられているという稀なこの瞬間を利用するのがコロンビアの狙いであると語っています。

世界最大のコカインの生産国コロンビアからの主要な供給先であるアメリカは、今回の新たな麻薬方針を受け「バイデン政権はコカインの解禁を支持しない」とコメントしています。

石井 竜馬

麻マガジン創設者兼編集長。海外の大麻企業に投資家として関わる。会社を売却し標高1,000mの山の中で井戸を掘り、湧き水と共に家族で農的暮らし。珈琲焙煎士でもある。ヨガ歴20年。

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