大麻成分CBD・CBG、胆管がん細胞に対し抗がん作用を示す

大麻成分CBDとCBG、胆管がん細胞に対し抗がん作用を示す

- アメリカの基礎研究

2022年6月20日、大麻成分CBD(カンナビジオール)とCBG(カンナビゲロール)が胆管がん細胞に対し抗がん作用を示したことがアメリカの研究者らにより報告されました。

CBDCBGはこれまでに大腸がん乳がん白血病などに対し抗がん作用を有している可能性が示されており、胆管がんに対する抗がん作用を検証した基礎研究は今回が初となります。

HuCC-T1細胞(ヒト胆管細胞がん細胞)をメインとし3つの細胞株を用いて検証を行った結果、CBDとCBGはともに用量依存的に胆管がん細胞の増殖・転移を抑制し、アポトーシス(細胞死)を誘導することが示されました。これらの作用はCBDよりもCBGにおいて優位に認められました。なお、CBDとCBGはそれぞれ異なるメカニズムでアポトーシスを誘導したことも報告されました。

胆管がんの根治治療は手術ですが、進行例では適応外となり化学療法での治療が行われます。胆管がんの化学療法はゲムシタビンとシスプラチンの併用療法(GC療法)が第一選択となることが多いですが、今回の研究においてCBDもCBGもこれらの抗がん剤との併用による相互作用は認められませんでした。つまり、CBDとCBGはこれらの抗がん剤との併用により支障をきたさないことを示したということになります。

今回の研究ではCBDとCBGにおいて胆管がんに対する抗がん作用が報告されましたが、過去の研究ではTHC(テトラヒドロカンナビノール)においても有効性が示されています。また内因性カンナビノイドであるアナンダミドも胆管がんに対し抗がん作用を有する可能性があることが報告されています

廣橋 大

精神病院に勤める現役看護師。2021年初頭より大麻使用罪造設に向けた動きが出たことをきっかけに、麻に関する情報発信をするようになる。「Smoker’s Story Project」インタビュアー。

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