カナダ、嗜好大麻の運用を含めた大麻取締法の見直し

カナダ、嗜好大麻の運用を含めた大麻取締法の見直し

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ジャスティン・トルドー率いる自由党が長年に渡り禁止されてきた嗜好大麻を合法化した2018年10月。

その時に自由党は、合法化によって起こる影響等を調査するため、毎3年ごとの大麻取締法の見直しを約束しました。

予定通りであれば昨年2021年10月に行われる予定でしたが、どういう理由か見直しが行われることはなく、政府からはその事に関する説明も一切ないままでした。

しかし今年2022年9月、遂にその見直しが行われる事になっていたのですが、その予定もエリザベス女王2世の逝去により延期される事となっていました。

この見直しはマーケットがカナダ人のニーズや期待に応えているかどうかを判断するための動きでもあり、有意義な変化をもたらすであろうと業界内では大いに期待されています。

またこの見直しの中で合法化が公衆衛生、若者の健康や消費量、先住民族と地域社会に与える影響についても調査する事になっており、ブラックマーケットを駆逐する様な進展があったのかなども調査される事になっています。

カナダ保健省のジャンイヴ・デュクロ大臣は会見の中で「カナダ政府は、カナダ人、特に未成年者の健康と安全を守り、違法な市場を駆逐するために大麻を合法化しました」と、述べています。

これらの見直しや法律の変更は、合法マーケットが成功し非合法なマーケットを駆逐するために必要不可欠な動きであり、また業界の足枷となっている様な規制に対処するための貴重な機会であると言うことも出来るでしょう。

今回の見直しでは以下の点について注目が集まっています。

  • マーケティングと広告に関する規制
  • エディブル製品に含まれるTHC量の上限規制
  • カンナビス消費税
  • 年間ライセンス料金

自由党の議員であるナサニエル・アースキン・スミス議員も会見の中で「カナダは薬物政策に関して世界のリーダー的存在であり、大麻の合法化はその一例である」と述べています。

合法化から4年の間で浮き彫りになったカナダのカンナビスマーケットの問題点がこの動きにより見直され、世界で進む大麻合法化の動きにさらに大きな影響を与えることも考えられます。

Health Canada「Government of Canada Launches Legislative Review of the Cannabis Act」https://www.canada.ca/en/health-canada/news/2022/09/government-of-canada-launches-legislative-review-of-the-cannabis-act.html

cpac「Federal government announces cannabis act review panel – September 22, 2022」https://www.youtube.com/watch?v=6YJk5iDLkfc

Shinji

カナダ在住。大麻メディア兼大麻関連事業コンサルティング「カンナビス・ジャパン・セントラル」の創設者。同社は日本を拠点とするCBD企業と国際的なパートナーや投資家のネットワークとしても機能する。

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