カリフォルニア州、カンナビス製品に対する品質検査の標準化を求める動き

カリフォルニア州、カンナビス製品に対する品質検査標準化を求める動き

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カンナビス製品に含まれているカンナビノイドの含有量や異物混入、品質汚染の有無などを調べる為の検査の方法は様々で、検査を行うラボによって分析の数値が変わってしまうことが問題になっています。

アメリカの嗜好用大麻の市場においてユーザーはTHCの含有量を目安にカンナビス製品を購入することが多いため、カンナビス製品を販売する企業は理想的な数値が出るラボを探そうとする傾向にあります。

カリフォルニア州大麻管理局(DCC:The Department of Cannabis Control)のディレクターであるニコール・エリオット(Nicole Elliott)氏は「認可を受けた個々の検査機関が異なる検査方法を用いているため、カンナビス製品のカンナビノイド含有量に関する結果に一貫性がなく、不正確なデータを生み出す可能性がある」と述べています。

別の専門家は「これらの基準の欠如はカンナビス産業の成長を遅らせるだけではなく、カンナビス製品に対するユーザーからの信頼を失うことにも繋がる」と述べています。

この様な状況から、カリフォルニア州ではこれらの問題を解消しようとする動きが見られます。

カリフォルニア州大麻管理局はカンナビス製品の検査方法や手順を確立するため、州内の2つのラボを指定。

カリフォルニア州大麻管理局の広報担当クリスティーナ・デンプシー(Christina Dempsey)は「このような業界の動きにより、州内の検査機関はより簡単に正確な検査結果を出すことができるようになり、それは業界の信頼に繋がる」と述べています。

同局は8月2日までこれらの提案に対するパブリックコメントを受け付けています。

日本のカンナビス製品の品質検査

日本でもCBD製品をはじめとするカンナビス製品の人気は高まってきていますが、品質や安全性に関する規制がないのが現状です。

日本の市場がこの様な状況の中、6月29日に大麻規制検討小委員会の第2回会合が行われました。

その後に厚生労働省がオンラインで掲載した資料の中には以下の様な記載があります。

大麻由来製品の製品中のTHCの残留基準値は公表することとし、事業者の責任で基準適合性を自己担保するための試験方法も統一的に示す仕組みとしてはどうか。

今、日本で販売されているカンナビス製品の中には、日本国内で製造されている製品も少なくありません。

原料となるCBDやその他カンナビノイドはアメリカやヨーロッパから輸入され、多くの場合それらの原料は原産国で品質検査を受けていますが、カリフォルニア州の様に理想的な数値が出る検査機関で検査されていることも十分考えられるでしょう。

また日本国内での製造過程で異物が混入する可能性もあります。カナダなどの合法国では通常行われている商品の品質検査ですが、日本には品質検査を規制する法律がないため完成後の検査を受けずに商品が販売される事も少なくない様です。

最近では様々な場面でカンナビス製品を見かける様になってきましたが、まだアメリカの様なカンナビスの検査機関が日本にはありません。

人気が高まりつつあるカンナビス製品ですが、何か事故が起こってしまう前に日本でも品質や安全性に対する規制を設ける必要があるのかもしれません。

Shinji

カナダ在住。大麻メディア兼大麻関連事業コンサルティング「カンナビス・ジャパン・セントラル」の創設者。同社は日本を拠点とするCBD企業と国際的なパートナーや投資家のネットワークとしても機能する。

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