自閉症の子どもがCBDを使用することで日常生活が劇的に改善した話

自閉症の子どもがCBDを使用することで日常生活が劇的に改善した話

- カナダの症例報告

これは自閉症スペクトラム症(ASD)を有する9歳の子供が、CBD(カンナビジオール)を主成分とした大麻抽出物を使用することにより、日常生活において様々な改善を認めたというお話。

今月26日に公開されたカナダの症例報告です。

Aくんは3歳の時に自閉症スペクトラム症と診断された。1型糖尿病(先天性の糖尿病)も発症し、インスリンにより血糖値をコントロールしていました。また、軽度の喘息も患っており、発作時には吸入薬を使用。Aくんの母親は個人的な価値観から、精神薬の使用は拒否していました。

Aくんは怒りを爆発させたり、殴る蹴るなどの攻撃性をみせることがありました。他者に対してだけでなく、自分の頭や胸も殴ったりも。自分の排泄物で遊ぶなど、不適切な行動もみられていました。

他者に自分の言いたいことをうまく伝えられず、苛立つこともありました。公立の学校に通っていたが成績は不振で、教師や他の生徒とうまく関わることができず、規則を守ることも困難でした。

夜間は入眠までに1〜4時間かかり、寝たとしても頻繁に目が覚めてしまい、睡眠時間は合計で4〜5時間程度となっていました。また、尿をもらしてしまうため、夜間はオムツを使用していました。

そんな状況で7歳半になった時、ついに医療用大麻クリニックを受診し、CBDを主成分としたフルスペクトラムオイルによる治療を開始。このオイルは1mlあたりCBDが20mg、THC(テトラヒドロカンナビノール)が1mg未満含まれていました。1日に2回、食事時に0.1ml(CBD2mg)ずつから使用を開始。効果が出るまで3〜4日ごとに少しずつ増量しました(最大0.5ml/回まで)。

治療開始から2週間が経過。Aくんは10〜15分で入眠できるようになり、8〜10時間眠れるように。今までできなかった「トイレに行き、手を洗い、ベッドに戻る」という一連の行動もできるようになり、オムツも不要となりました。

不安感が軽減され気分は安定し、集中力は向上。鉛筆の持ち方を練習し、文字をなぞることができるようになりました。簡単な内容であれば、言った通りのこともできるように。

学校でも成績が向上し、怒ることも攻撃性を示すこともなく同級生と接することができるように。30分以上椅子に座り、集中することができるようになりました。教師たちもAくんの大きな変化に驚きました。

CBDオイル使用以前、Aくんは食事を規則的にとることができず過食がみられたりもしていたが、CBDオイル使用後からは規則的に食事をとれるようになりました。体重も成長に伴い、正常に増加。自傷・暴力行為も減ったため、インスリンの注射も容易にできるように。糖尿病の診断に用いられるHbA1c(6.5%以上で糖尿病の可能性が高いとされる)は、CBDオイル使用前は平均9〜10%であったが、使用後には8〜9%となりました。

1週間旅行に行った際、その期間だけCBDオイルを全く摂取しなかったことがありました。24時間以内に不眠が再発し、入眠に4時間かかるように。2日後には言葉によるコミュニケーションがうまくとれなくなり、簡単な指示にも従えなくなりました。3日後には自傷行為もみられるように。旅行から帰ってきて再度CBDオイルを摂取し、2日後には旅行前の状態に戻りました。

Aくんは現在9歳で、体重は39kg。成長に合わせ、今はCBDオイルを1日3回0.5ml(CBD10mg)ずつにまで増量し摂取しています。この増量に伴い、より一層コミュニケーションや攻撃性といった部分が改善しているとのこと。

なお、CBDオイルの使用による副作用はこれまでに認められていません。

まとめると、CBDフルスペクトラムオイル使用によるAくんの変化は以下の通り。

・暴力行為や自傷行為の減少

・気分が安定し、集中力が向上

・セルフケア能力が向上(夜間トイレに行けるように)

・言葉によるコミュニケーション能力が改善し、簡単な指示に従えるように

・入眠がスムーズになり、睡眠の質が向上

・規則的に食事をとれるように

廣橋 大

精神病院に勤める現役看護師。2021年初頭より大麻使用罪造設に向けた動きが出たことをきっかけに、麻に関する情報発信をするようになる。「Smoker’s Story Project」インタビュアー。

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